霧島市の子育て支援策を細かく見ていくと、預かりについては、施設利用のスタイルのものが充実しています。一時預かりのキッズパークは「1時間250円程度」と、とても安価で、非常に人気があります。 一方で、「1歳未満の赤ちゃん」「キッズパークから遠い家庭」では、なかなか預けることが難しいのが現実です。
そんな方のために、「ファミリーサポートセンター事業」があります。
預ける側(利用会員)と預かる側(提供会員)をマッチングしていく事業になります。
利用料は1時間700円程度ですが、これは会員同士だけでやり取りをするものになっています。 https://www.city-kirishima.jp/jidou/kosodate/kosodate/support/family.html しかし、霧島市のお母さんたちに聞くと、利用している方がほとんど見られないのが現状です。 予算書を見ると年間4000万円のおおきな公費が投入されている事業。
先ほども書いたとおり、利用料には当てられないので、事業の運営のためだけに投入されていることになります。
費用対効果はどうなのか、現状を聞いてみました。
問:まずは、H30年現在の登録者数と利用件数についてお知らせください。
答≫ファミリーサポートセンター事業は、提供会員と依頼会員の相互援助活動の連絡調整を行う事業であり、本市では、事業を実施しているNPO法人に対して補助金を交付している。28年度は依頼会員延べ56名、29年度は延べ38名が利用をしている。
問:実績値については「延べ人数」ということであるが、利用されている世帯の実数としてはこれより少ない数であると考えて支障ないか?
答≫延べであるから、利用世帯の実数はこれより少ない。
問:依頼会員からは、「マッチングがうまくいっていないようだ」という声も届くが原因について把握しているか。
答≫27年度から28年度への会員数が横ばいであることから、会員数を増やす取り組みが必要であると考えており、今後、交流会の開催や事業者に対して事業成果の向上に向けた助言等を行い、協力して事業を推進してまいりたい。 ・・・とのこと。
正直言ってやる気をほとんど感じることができないというのが正直なところです。
窓口へのヒアリングでは、利用が少ないのは、キッズパークができてそちらが250円だから減ったと思う、というお話もありましたが、「1歳未満のお子さんの対応」「預かりや送迎」を「家庭的な環境で」できるのは、ファミリーサポートセンターだけです。
※実際の数字を後日ヒアリングしたところ、25世帯のマッチングを行ったけれども2世帯しか実際の利用はできていなかったことがわかりました。
2世帯300回(1世帯150回)の利用の「マッチング」のためだけに、税金が4000万円って、どうなんでしょうか?
もっと、やり方を考えていく必要があるのではないでしょうか?
例えば横浜市では、子育て広場にファミサポさんがいて、事前に顔見知りになれたり、公共スペースでの預かりもOKにしたりしています。
引き続き、1歳未満のお子さんを抱える家庭が、できるだけ安心して過ごしていけるようにリサーチしていきたいと思います。
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