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執筆者の写真山口ひとみ

リプロダクティブ・ヘルス・ライツについて

まずはじめに

<リプロダクティブ・ヘルス・ライツとは>

性と生殖に関するすべての人々の生涯にわたる健康と権利 のことです。

https://kotobank.jp/word/リプロダクティブ・ヘルス%2Fライツ-877728 内閣府 男女共同参画局の「8 生涯を通じた女性の健康支援」にも掲載されています。

 

少子高齢化については、本市でも毎日のように取り上げられますが、一方で、その根幹にある「産むこと、産まれること、生まれた子を慈しみ育むこと、胎児生命の保護、生まれた子供への責任」など、性と生殖に関する自己決定の権利「リプロダクティブ・ヘルス・ライツ」については、男女共同参画条例が制定され、その中でうたわれているにもかかわらず、活発に議論がなされている状態ではありません。

本市におけるリプロダクティブヘルスライツの取り組みの向上をどのように行っていくのか、お伺いしていきます。 なお、ここでいう性教育とは、いわゆる性行為や避妊についての性教育をさすのではなく、子どもたちが社会に出るまでに、人のいのちについて、女性の尊厳やパートナーとの対等な関係性について、どのような段階を経て伝えていくべきと考えているか、という、極めて大切な人権に関する教育の一つとして質問してまいります。


まず、本市の現状についてお伺いしていきます。

① 本市の出生数及び、中絶件数、不妊治療助成の利用件数の推移はどのようになっているか?





>若年での妊娠・中絶について、一方で、30代~40代の中絶について、どのような問題があり、課題をどのように分析していますか?









② 「リプロダクティブ・ヘルス・ライツ」について、本市はどのように考えているか?

>リプロダクティブ・ヘルス・ライツが市の計画において、「重点課題」の中に入ってきたのはいつからか。




>これまでの中で、また現在進行中の男女共同参画5か年計画のなかで、課題の解決へ向けた具体的取り組み状況はどうなっていますか? どのような内容をどんな対象者に向けて計画し、進捗状況はどうですか?どのような成果が見られているか?


>DVや虐待の防止には、性と生殖に関する知識や人権意識の浸透が不可欠であり、一生涯を通して、男女が正しい情報を得る機会がきわめて重要であると考える。 実際に、ライフステージごとの市民の知る機会の有無について精査を行ったことはあるか?




③ 義務教育課程における心とからだの教育(性教育)について、本市における課題は何か?

>教育部においては、自己受容や他者への理解、性と生殖に関する「正しい知識へ確実に出会える可能性」について、どのように機会があるべきと考えているか?


>スマホの普及により、子供たちが小さいころから氾濫する性情報に触れる機会が増えている。

暴力的に支配するような内容、女性との意思確認・同意を得ない、非現実的な演出のものが圧倒的に多く存在する。これらに日常的に触れることの弊害について、教育部はどのように認識しているか?


>いくつかの学校に対し、現状を確認してみたが、学校長の熱意の有無で、質も機会も大きく変わるのではという意見があった。正しい情報に触れる機会が、学校によって違うことについて、教育部ではどのように考えるか?


>教育委員会においては、市内の各高校の性教育との連続性について確認しているか?



<提案>

リプロダクティブヘルスライツに関して、ここまでさまざま聞いてきたが、一生涯のどの段階で、この人権について知る機会を作っていくのかという視点が欠かせない。

教育委員会と保健福祉部が、お互いの専門性において動きやすくなるよう情報を共有する場を設けることが必須だと考える。

現場レベルでは、養護教諭や保健センターの方が、情報を共有する会を行っている。特に保健師は、生涯を通した人の暮らしと健康の全部の領域に、予防的にかかわることができる唯一の職種である。この課題に関しては、その知見や意見が十分に反映されるよう配慮をお願いしたい。


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